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2012中学生教科書はこんなに変わる3

2011.10.26



さて、前々回よりお伝えしている「中学校の教科書改訂」。今回は、社会についてです。

社会の改訂のポイントは、次の6点です。

・日本および世界の全地域学習の復活
・流れは世界地理→日本地理に変更
・歴史の流れをより重視
・「四大文明」「中世ヨーロッパ」など世界史事項の
 復活
・「裁判員制度」「電子マネー」など社会経済情勢の
 反映
・「対立と合意」「効率と公正」という新しい概念の
 導入


ページ数でいうと、平均でそれぞれ地理20%、歴史18%、
公民19%の増加
となっています。

まず、地理についてですが、日本も世界も全地域を扱うようになります。内容的にも、各地域の特色だけでなく、他地域との結びつきやその地域の課題や取り組みが織り込まれています。

現行の教科書は、日本地理・世界地理ともにいくつかの地域を事例的に扱うという内容で、出版社によって扱う地域が異なるという状況がありました。これからは、どの出版社の教科書で学習しても、全地域を学習するようになりますので、扱う内容は統一されることになったわけです。

そして、現行の日本地理→世界地理という流れが逆転して、世界地理→日本地理の順に学習することになります。

社会地理


歴史はというと、流れの理解が重視されるようになります。その時代の特色をとらえることにとどまらず、なぜ次の時代に移り変わっていくのかを把握させる内容となっています。具体的には、キーワードを使って、歴史の流れを短い文章でまとめさせるような設問が見受けられます。

また、現行の教科書では扱われていない「四大文明」や「三大宗教」、「中世ヨーロッパ」など世界史事項が充実した内容となっています。

保護者の皆さんも「メソポタミア文明はチグリス・ユーフラテス川」などと文明と川をセットにして覚えた記憶もおありではないでしょうか?内容的には、いまから20年前くらいの教科書にもどったと言えるかもしれません。

加えて、近現代史が25%もボリュームアップしたため、大正時代以降は中3になってから学習することになるのも大きな変化です。

公民については、「裁判員制度」や「非正規雇用」「限界集落」などの最新の社会情勢を反映した内容や「円高」「株式相場」「電子マネー」などの経済分野の用語が詳しく扱われています。

また、「対立と合意」、「効率と公正」という概念を用いて、社会生活上の問題に向き合わせる内容が扱われていることも大きな特徴と言えます。

たとえば、裁判員として被告を裁く過程を推理小説仕立てにしたり、掃除当番をどう決めるかといった身近なテーマから社会を見つめさせるなどの工夫がどの教科書でもなされています。

限りある授業時間の中で、たくさんのことを学ぶことには、消化不良にならないかという懸念もあるかもしれません。そうならないことを願うとともに、新しい社会の教科書が、自分の身のまわりのこと、そして日本のこと、世界のことにより一層目を向けるきっかけを与えてくれると確信しています。

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