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学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記

中学生の教科書はこんなに変わる

2011.10.29

英語の改訂で注目すべきは次の5点です。

・小学英語との連動
・単語数の大幅増加
・文法理解の重視
・読解力の強化
・活用力の育成


今年度より小学校で英語が必修化されたことを反映して、中1教科書の巻頭は、小学校で学んだ「あいさつ」や「会話表現」などの復習にあてられています。これに続けて、小学校で学んだ音声を文字につなげる工夫がなされています。

今回の改訂では、数学・理科のボリュームアップと難化に注目が集まりがちですが、意外にも授業時間数が最も増えるのは英語です。しかも、3年間を通して、現行の週3時間から4時間となり、5教科の中で授業時間数が最も多い教科となります。

これを受けて、新しい教科書のページ数は、各社平均で23%の増加。単語数は、ゆとり時代の2000年度検定で900語にまで削減されたものが、1200語に増加しています。

ただ、今回の単語数の増加は、数字の上では300語の増加ですが、それ以上の負担増になることは確実です。

なぜかと言えば、高校レベルの語(apply、 destroy、 quitなど)や英会話テキストに出てくるような口語表現(That’s it.、 Promise to keep in touch.、 I’ll check it out. など)が数多く登場することに加え、語数アップにカウントされない基本単語(take、 getなど)の用例が増加するためです。

そして、今回の改訂の大きなポイントは文法の‘復権’です。「聞く」「話す」というコミュニケーション能力に比重を置いた現行指導要領に対し、新指導要領では「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく指導することに改められました。

そのため、新しい教科書では、4つの能力の核となる文法理解に重点が置かれています。具体的には、文法用語を多用して文法事項を解説するコーナーが設けられています。コーナーには、語形変化や語順整序などの練習問題がついていて、習得が図れるようになっています。

ホワイトボード英文


また、文法事項が格段に難化した感があります。たとえば、リーディングコーナーで扱う長文には、不定詞の否定形、前置詞の目的語になる<疑問詞+不定詞>、if節の間接疑問、関係代名詞what、関係副詞whereなど、指導にてこずるような発展的文法事項が数多く登場します。

ページ数が増えた理由の1つとして、読解力の強化を図ったことが挙げられます。読解を扱うページは、出版社によっては、何と70%以上も増加しています。加えて、単語数アップと文法難化によって、読解内容もレベルアップしています。初見の英文を速く正確に読んで、要旨を理解する能力がますます求められるようになります。

さらに、語彙の定着やコミュニケーション能力を養うことをねらいとして、「○○中学の英字サイト作成」や「インターネット掲示板での英語でディベート」というような身近な表現課題が増えていることも新しい教科書の特徴となっています。

そして、このような英語で自分の意見や感想を表現する練習は、自由英作文など最近の入試傾向とも合致しており、活用力の育成を強く意識していることが分かります。

したがって、高校入試でも、読解問題がより難化、長文化したり、文法問題もレパートリーが増えてくることが予想されます。

今回の英語で、主要5教科全ての改訂のポイントをお伝えいたしました。‘激変’とも言えるこの変化、どうお感じになられたでしょうか?

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