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学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記

2012年度 入試で何を問われたか。

2012.07.25

以下は、2012年4月に開催された森上教育研究所主催「わが子が伸びる親の『技』研究会」セミナーでの平山入試研究所・小泉浩明先生の講演を抄録したものです。
ご家庭での国語の勉強に、ぜひお役立てください。

※対象校として首都圏の国・私立中学校を中心に83校を選び、167問題を分析しました。。

2012年度入試で問われたこと 1 ●データと分析
(1) 設問分析


 2012年度の国・私立中学校を中心とした国語入試問題の設問の分析を行いました。その結果が次の表です。



 2012年度入試で特筆すべきことは、上位校(偏差値55~60)と中堅校(偏差値54以下)において、記述問題が減少したことです。減少した記述問題の代替えとして、上位校では抜き出し問題が、中堅校では選択肢問題が増加しています。その結果、やはり全体として若干易しくなったという感触があります。
 その理由の一つとしては、一つの学校での試験回数の複数化・合格発表の即日化への対応ということが考えられます。ただし、今年度の反動で、来年度は記述問題数が増加する可能性もあるでしょう。

(2) 文種分析
 次に、2012年度の入試問題で取り上げられた文章の種類を分析しました。その結果が次の表です。

 表を見てわかるように、説明的文章が増加し、物語文、韻文(解説文を含む韻文)が減少しました。特に、詩を出題する学校は非常に減ってきています。塾で学習する割に、詩は出題されません。
 最も力を入れるべき出題分野は、説明的文章です。特に上位校以上では、文学的文章から説明的文章への移行が目立ちます。たとえば、武蔵中は、物語文で心情を問う問題が定番だったのですが、2011年度、2012年度と2年連続で説明的文章が出題されました(2011年度は、なだいなだ氏の「わが輩は犬のごときものである」、2012年度は鷲田清一氏の文章)。また、筑波大附属駒場中では、毎年、物語・説明文・韻文の3点セットが定番でしたが、2012年度は韻文の出題がありませんでした。男子は韻文が不得意である場合が多いので、得点しやすく、受験しやすくなったともいえます。
 ただ、すべての出題が論理的な方向に行っているというわけではなく、全体として見ると、昨年度と今年度は変化の年であり、例年に比べて「感性」「理性」(論理)のいずれかに寄った学校が少なくなかったようです。

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