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学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記

思考を高めるには

2011.09.15

集中
暗記は得意だけど思考が深まらない暗記力はあるのに、思考力が伴っていないという状態は、脳の仕組みからいえば、むしろ自然なことです。
暗記力と思考力では、両者を支配する脳の階層が異なるからです。鉄道好きの子が、駅の名前を覚えただけでは、思考力を高めることにはつながりません。
一方で、鉄道好きの子が、駅の名前だけでなく時刻表を読みながら、ああでもないこうでもないと思考しているときには、記憶力に関係する脳の部分も並行して働きます。
つまり、思考力を伸ばせば暗記力も伸びる。
思考を繰り返すなかで暗記力を高めていくことが結果として、その子の学力を伸ばす最短コースなのです。ところが、小学校や中学校の段階では、暗記力だけが試される場面が大変多いのが実態です。
思考力だけで乗り切れるテストが少ないのではないでしょうか。
暗記重視のテストでいい点数を取るのは、難しいことではありません。問題と解法のパターンを覚えてしまえばいいのです。
一種のテクニックといっていいでしょう。
ですから、暗記力があってテクニックを実践している子が点を取り、頭のいい子として君臨することになります。
ここに、落とし穴があります。解法のパターンを覚えるという勉強スタイルには、考えを継続して深めていくという作業が伴いません。
思考が先、というルールに反します。
知りたいと思っていたことがわかってしまうと、脳は考えることをやめてしまうのです。
脳の血流パターンから見ても明らかです。ですから、お子さんが暗記力を生かした勉強スタイルを取っていたとしら、たとえ点の取れる頭のいい子でも、改善させるべきです。
わからない問題があったら、すぐに答えを見ないことを徹底させてください。
できれば、翌日まで見ない。そのくらい考えることを継続させるのです。よく分からないものに直面し、長く深い思考が続くと、脳の回路が活発に活動するようになります。
脳は決して不変のものではなく、使うほど成長していきます。
その様子は、目で見ることもできます。
MRIという技術を使って、よく学んだ子の脳の断面図を1年前と今で見比べると、たった1年で、脳はすさまじい進化を遂げたことがわかります。思考を継続するテーマは、学校の勉強の内容でなくてもかまいません。
自分なりの興味や目的を持って、集中的に学ぶ姿勢があれば、脳はどんどん働きます。
自分の好きなことを一生懸命調べたり、学んだりすることで、まずは〝考えつづける癖〟をつければいいと思います。たしかに、子供時代は暗記力が武器になります。
しかし暗記力は、いくら強化しても、いずれ老化によって衰えていきます。
ところが、思考力は老化の影響を受けにくいのです。
ですから、思考することを楽しめるような教育を施すことは、その子に一生使える財産を授けてやることだと言い換えてもいいのです。 【 加藤 俊徳 】医師。ミネソタ大学放射線科MR研究センター研究員を経て「脳の学校」設立。月刊誌「PRESIDENT FAMILY」2008.9から

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