学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記
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各中学生は中間テストですね。塾生さんは、定期テスト対策がんばってます!
2011.11.22
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今日は通知表についてひと言モノ申したいと思います。
受け取った通知表を見て、
どうコメントしていいか迷いませんでした?
まあ、前期の成績と比べて上がっていれば
「がんばったね」でしょうし、下がっているようなら
「もうちょっとがんばらないと」でしょう。
でも実際のところ、
『ほかの子と比べてウチの子はできてるのかどうかよくわからない』
というのがホンネでは?
ご存知の方も多いと思いますが、お父さん・お母さんたちが
小学生の頃の通知表は クラスの中でどのくらいできているか を
基準に評価を出していました。
(私の頃は「つうしんぼ」と呼んでましたが評価方法は同じです)
いわゆる「相対評価」 (そうたいひょうか) というやつですね。
「5をもらえる子はクラスで7%」とか決まっていましたので
例えば算数で「5」をもらえたってことは、クラスでベスト3に
入る算数の力をもっているという証明だったわけです。
でも、いまの通知表は「絶対評価」 (ぜったいひょうか)。
その子自身が前期の間、どのくらいがんばったかを
評価している…ということらしいのですが。
つまり理屈から言えば、いつも100点をとっているA子さんより
それまでは30点しかとれず算数嫌いだったB男くんが、一念発起
して90点とれるようになった方が評価が上なんてことも。
とはいえ、そんな評価を厳密に学校の先生がつけられるか
といえばちょっとムリがありますよね。
なので、なぜかみんないい成績になってくる(笑)
つまるところ、
絶対評価=「差がつかない」→「よくわからない」
といった図式ですね。
なぜこんなことになってしまったかと言うと、学力を評価する
「基準」があいまいなまま来てしまったからです。
もっと言えば「競争」を否定したことが一番の原因じゃないかと。
例えば何かのコンテストだって、「容姿」「歌唱力」「演技力」とか
審査項目があって、その基準でランク付けをしますよね。
それで、参加者全員の中で一番すぐれた人がグランプリです。
学力だって同じように、「基準」と「競争」がないと計れません。
そんな反省もあってか、新しい学習指導要領を作るにあたって
白羽の矢が立ったのが、何を隠そうPISAというわけです。
世界と子供たちと「競争」できる学力をということですね。
でも、PISAってどんな「基準」で評価されているのでしょうか。