学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記
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いよいよ新学年です。
2012.04.13
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いよいよ新学期です。2011(平成23)年度の小学校に引き続き、中学校でも新しい学習指導要領が全面的に実施されます。何がどう変わるのでしょうか。整理しておきましょう。
新指導要領の下では、標準授業時数が各学年で年間35時間(週1コマ分)増えて各学年1,015時間になります。ただ、これはあくまで指導要領上の「標準」であって、実際には2011(平成23)年度の段階で、半数の学校が1・2年生で年間1,015時間以上の授業時数を実施していました。ですから、学校や学年によっては必ずしも増えた感じがしないかもしれません。
ただ、2年生の国語が35時間、3年生の社会が55時間増えてそれぞれ140時間(週4コマ)に、さらに各学年で保健体育が15時間増えて105時間(週3コマ)に、外国語が35時間増えて140時間となります。数学と理科は既に2009~11(平成21023)年度の間(移行措置期間)に増やされていたため、新年度から新たに増えることはありません。2011(平成23)年度まであった「選択教科」は、ほとんどの学校でなくなることでしょう。
また「総合的な学習の時間」はなくなることはありませんが、これまで「70~105時間」など学校の判断で多く時間を取ることができたものが「70時間」などに統一されるため、授業時間を減らす学校も多いと思います。ただ、総合学習の趣旨が軽視されたということではなく、代わりに各教科などの授業で、総合学習でやっていたような活動が行われる格好になります。
それでも教科の授業が増えて、総合学習が減ったり選択教科がなくなったりするのですから、お子さんにとってはちょっと負担感が増すかもしれません。
その大変さを実感するのが、教科書です。新しい教科書が配られて、その厚さと重さにびっくりするお子さんや保護者の方々も多いことでしょう。新指導要領では各教科で学習内容が増えるとともに「活用」「言語活動」といった学習形態も取り入れられるため、それを反映して教科書の記述も必然的に増えるのです。ページ数は前指導要領の教科書と比べて平均で26%増です。数学では34%、理科では45%の大幅増になるのですが、これは前年度まで教科書と別に発行されていた補助教材を吸収した側面もあります。