学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記
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数学と算数
2012.04.18
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自ら知識を獲得し、情報を見抜き、判断し、考えたことをもとにコミュニケーションできる力を育てたい、という願いをこめた学習指導要領だと思います。
最も大きい変化は、言葉や数・式・図などを使って説明するといった「算数・数学的活動」が今回初めて、指導領域として分けて示されたことです。
学習指導要領の「目標」も、「算数的活動を通して」(小学校)「数学的活動を通して」(中学校)という言葉から始まります。これは、「知識を使って判断し、考え、新しい知識をつくる」「表現できる」力を育てたい、という狙いの表れです。
具体的な例を挙げてみましょう。
「三角形の内角の和は180度」をもとに、先生が「四角形の内角の和は360度になる」と説明するのが従来の指導です。
これが、「三角形の内角の和は180度」を学習した子どもに「四角形の内角の和の求め方を、言葉や数・式を使って説明しよう」と課題を与える指導に変わるのです。
もう一つ新しいポイントと言えるのは、小学1年生から「数量関係」、中学校で「資料の活用」を加えたことです。これは現代社会の状況と今後求められる力を意識した結果だと思われます。つまり、情報があふれて計算はコンピューターがしてくれる社会においては、計算してできあがってきたデータを目にしたときにそれが正しい情報か判断することが必要になってくるのです。何が正しい情報なのか判断することが、これからの社会を生きる人間の役割として大切になります。
世の中の現象をもとに相関関係を見抜いて予測をしてみよう……こうした授業を行う先生も増えるかもしれません。