学研CAIスクール 鳥取湖山校 の日記
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(ヤル気を引き出すコーチング)
2012.04.18
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「早くしない」
「勉強しなさい」
「返事ぐらいしなさい」
命令形で子どもに声かけをしている自分がほとほと嫌になったAさん、「わらにもすがる思いで」といらっしゃいました。わかっているけど、つい「○○しなさい」と言ってしまいます。でも、言っても言っても変わらない子ども。言い続けなければならないストレス。それに代わる言葉はないのだろうか?とAさんは考えました。ある時から、こんな言葉を使うようになったそうです。
命令形を現在進行形にお子さんが学校から帰って、ゲームをしていると、
「今日も楽しそうに遊んでいるね」
おやつを食べていると、
「おいしそうに食べているね」
明日の準備を始めると、
「ちゃんと準備しているね」
歯を磨いていると、
「歯磨きしているね」
こんな感じです。
もちろん、少しでも宿題や勉強に向かうと、すかさず、
「勉強しているね」と伝えます。
はじめは、「早くしてほしいな」ともどかしい場面もありました。それでも、一呼吸置いて、現在進行形で伝えているうちに、気がついたことがあるそうです。
「命令形は子どもの存在をまず否定している言葉だなと思ったんです。『しているね』は、相手の存在を肯定的に認める言葉なんだなと。そうすると、子どもがわたしの言うことにも耳を傾けてくれるようになってきたんです」
たしかに、「今のあなたじゃダメだよ!」というアプローチを続けられて、人はなかなかやる気にはなれないでしょう。